鈴木商店発祥の地・神戸に「鈴木商店モニュメント」が完成し、除幕式・贈呈式を開催しました。

2017.7.10.

P1060637 (2000x1502).jpgこの度、鈴木商店記念館は港町神戸繁栄の基礎の一端を築いた鈴木商店の歴史的価値を後世に伝えるため、神戸開港150年を記念して鈴木商店発祥の地でもある神戸に「鈴木商店モニュメント」を建立しました。7月7日(金)には除幕式および贈呈式を執り行い、神戸市に寄贈いたしましたのでご紹介します。

制作・設置者 辰巳会・鈴木商店記念館

設置場所 神戸市中央区栄町通7丁目の神戸市歩道上
かつてこの場所には鈴木商店の本店がありました。後藤回漕店が経営していた「みかどホテル」を大正5(1916)年に創業者・後藤勝造から買い取って本社屋とし、鈴木商店飛躍の舞台となりましたが大正7(1918)年8月12日、米騒動に端を発した焼き打ちにより焼失しました。

monyumenntotizu.PNGモニュメントの仕様
P10606078(2000x1502).jpgモニュメントは、白御影石の本体に「陶板」で作成した「説明書」を配置。裏面には同じ「陶板」による赤色鮮やかな「カネ辰」のロゴマークを配置するとともに、台座部分にはかつて鈴木商店が経営していた大里(だいり)製粉所(明治44年設立)の工場建屋に使われていたレンガを使用しています。

※大きさ:高さ(台座含む)150cm、横幅(台座含む)164cm、奥行(台座含む)53cm、御影石の縦幅 113.1cm、同 横幅 140cm、同 奥行 29cm 自重:1.7トン

※モニュメントのデザイン・制作会社:大塚オーミ陶業株式会社(大塚グループ)

【「鈴木商店モニュメント」除幕式・贈呈式 概要】

【除幕式】
jyomakusiki2.PNG上の写真は、左から鈴木社長(太陽鉱工)、佐藤会長(双日)、鈴木社長(帝人)、川崎会長兼社長(神戸製鋼所)、久元神戸市長、北川神戸市会議長、奈良山みなと元町タウン協議会会長、宮本神戸市中央区長。

日 時
平成29年7月7日(金) 午前11:00~11:20

場 所
モニュメント設置場所:神戸市中央区栄町通7丁目の神戸市歩道上

出席者(敬称略)
〇鈴木商店記念館
・株式会社神戸製鋼所 代表取締役会長兼社長 川崎 博也
・帝人株式会社 代表取締役社長 鈴木 純
・双日株式会社 代表取締役会長 佐藤 洋二
・太陽鉱工株式会社 代表取締役社長 鈴木 一誠(かずのぶ)   

〇神戸市
・神戸市長 久元 喜造(きぞう)
・神戸市会 議長 北川 道夫
・神戸市中央区長 宮本 一郎

〇地元団体
・みなと元町タウン協議会会長 奈良山 喬一

主催者
辰巳会・鈴木商店記念館

除幕セレモニー
IMG_20170707_110232 (2000x1500).jpg当日は梅雨の最中でしたがまずまずの天候の下、多くの関係者、報道陣らが見守る中、冒頭に司会者から出席者8名の紹介がなされ、続いて出席者の皆様の介添えにより除幕の儀が執り行われました。最後に記念の写真撮影をもって除幕セレモニーのすべてのスケジュールは滞りなく終了しました。

【贈呈式】
日 時
同日 午前11:30~12:30

場 所
エスタシオン・デ・神戸 6F「ビーナス」の間(神戸市中央区弁天町2-8)

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■出席者
除幕式の8名の出席者に加え、当記念館協賛各社の皆様、辰巳会の皆様、当記念館の協力者ほか鈴木商店記念館に関係するすべての皆様、神戸市の関係者の皆様、みなと元町タウン協議会の皆様、報道関係者の皆様など総勢100名を超える方々にご出席をいただきました。

主催者
辰巳会・鈴木商店記念館

贈呈セレモニー
はじめに、出席がかなわなかった鈴木商店記念館代表代行・安東 (きよし)氏に代わり、協賛幹事会社である太陽鉱工株式会社 鈴木社長から久元神戸市長にモニュメント寄贈に関する目録が贈呈されました。(下の写真、左)

P1060540 (2000x1502).jpg続いて久元市長よりご挨拶があり、モニュメントの建立について心よりの感謝の意が表され、スケールの大きな鈴木商店の偉業を思い起こすこと、今も神戸の経済界に生きている企業家の精神を新たな形で受け継いで行くことが必要であり、また多くの方にモニュメントの説明書をご覧いただくことにより神戸の発展につながればとのお話しをいただきました。(上の写真、右)

続いて、奈良山みなと元町タウン協議会会長のご発声により、記念館の協賛会社でもあるサッポロビールで乾杯が行われ、会場は一気に和やかな雰囲気に包まれました。奈良山会長からは、このモニュメントは観光客に分かりやすく、神戸の新名所として街のにぎわいにつながるとのお話しをいただきました。(下の写真、左)

panpaitosyukuji.PNG引続いて、鈴木商店記念館の協賛幹事会社を代表して株式会社神戸製鋼所 川崎会長兼社長より、神戸開港150年を迎えた記念すべき年に鈴木商店発祥の地でもある神戸に記念碑が完成したことを心から喜びたいと祝辞が述べられました。また、小林製鋼所から始まる神戸製鋼所の創業から今日に至る激動の歴史、鈴木商店時代の先人たちの並々ならぬ努力、行動力に関するエピソードなどについてもお話しをいただきました。(上の写真、右)

konnosan.PNGしばらく歓談の後、当記念館の金野 和夫編集委員長(左の写真)より挨拶があり、ご出席のすべての皆様に対し感謝の意が表されました。また、モニュメントのデザイン・制作会社が大塚グループの大塚オーミ陶業株式会社であること、さらに「陶板」の耐久性の高さについてもあわせて披露され、同社への謝意が表されました。

最後に司会者から閉会の旨が伝えられ、すべてのスケジュールは大盛況のうちに滞りなく終了しました。

出席者の皆様はお土産として用意された当記念館の協賛会社亀井堂總本店の銘菓「瓦せんべい」を携え、三々五々会場を後にされました。



なお、当日は除幕式、贈呈式とも多くの報道関係者が取材に訪れ、神戸新聞、日本経済新聞、大阪読売新聞、毎日新聞、日刊工業新聞、日刊産業新聞など各紙の地方版を中心に、翌7月8日(土)の朝刊などに除幕式および贈呈式の様子が掲載されました。

さらに、共同通信社は協力地方紙に共同通信ニュース(神戸に「鈴木商店」記念碑ー明治から大正に世界進出)を配信し、産経新聞、西日本新聞、河北新報、岐阜新聞、四国ニュース、宮崎日日新聞、日本海運新聞などがこの配信記事と同様の記事を掲載しました。

除幕式、贈呈式の様子は地元のテレビ局・サンテレビジョンでも取り上げられ、「鈴木商店モニュメント」に対する各メディアの関心の高さが窺えました。

鈴木商店に関心をお持ちの方は、一度是非神戸に足をお運びいただき、「鈴木商店モニュメント」をご覧になりませんか。(下の写真の左は「サッポロビール」、右は「瓦せんべい」のお土産です)

P1060564 (2000x1502).jpgモニュメントの「説明書」の内容については下記関連資料をご覧下さい。

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