⑧シンフォニアテクノロジー・モーションシステム工場(旧鳥羽工場)
創業の地に再び生産拠点を復活、ポットモーターの精神を引き継ぐ
昭和24(1949)年、神戸製鋼所より電機部門(旧・鳥羽電機製作所)が独立して誕生した神鋼電機は、鳥羽、伊勢、東京の3生産拠点によりスタートしたが、基幹工場が鳥羽工場から伊勢工場へ移り、昭和45(1970)年に鳥羽工場が閉鎖されて鳥羽造船所時代からの長い歴史の幕が下りた。旧鳥羽工場は、日本有数の「鳥羽水族館」として生まれ変わった。
一方、 昭和44(1969)年、創業地に近い鳥羽の地に再び鳥羽工場が建設され、小形電動機の生産が開始された。
同工場は、現在のシンフォニアテクノロジー・モーションシステム工場(旧・鳥羽工場)としてFA機器、産業用ロボット等の様々なタイプのモーション精密機器用の小形モータ、レシプロモータの生産拠点となっている。同社発祥の鳥羽造船所時代の電動機製造の主力商品「ポットモーター」の開発精神を引き継ぐ産業用モーターの専門工場である。
同工場には、創業者の一人・小田嶋修三の記念碑が建てられている。また、創業時に操業の安全を祈願して建てられ、現在「賀多神社」境内に納められている「豊栄稲荷神社(通称・ドック稲荷)」を同工場に移築する計画が進められている。