⑤海岸通の鈴木商店

居留地に隣接する海岸通で再出発した鈴木商店

大正7(1918)年、東川崎町の本店を焼き打ちにより焼失した鈴木商店は、仮社屋の後、大正9(1920)年より海岸通に移転した。

神戸の海岸通には、2区画の海岸通が存在する。一つは旧居留地の南端にあり、旧居留地の中の海岸通ともう一つはその西に延びる海岸通1~6丁目の東西に細長い区域で栄町通に続く通り。鈴木商店が移転したのは、旧居留地の海岸通と呼ばれる場所で、京町筋に面する旧居留地10番。現在のデビスビル(カーパークビル)の建物の半分と外車ショールームが建つ部分に相当する区画で、神戸市立博物館(旧居留地13番他)に隣接する。当時の鈴木本店建物の威容がしのばれる。

旧居留地の海岸通は、当時は外国商館が建ち並んでいた。居留地廃止後の海岸通地区には、海運会社、商社等が進出し商業地域として繁栄した。

関連資料

  • 海岸通の鈴木商店
  • 現在の京町筋の風景(鈴木商店跡地に建つポルシェセンター神戸とデビスパーキング)
  • 海岸通の鈴木商店タイピスト室

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