①鈴木商店・大阪支店
商都・大阪の拠点は、宗家・辰巳屋ゆかりの船場にほど近く
所在地 大阪・南区末吉橋通2-3(現・中央区南船場1丁目)
鈴木商店では、支店・出張所網は明治34(1901)年頃の下関を皮切りに、東京を明治37(1904)年、大阪、上海を明治38(1905)年頃、台南を明治40(1907)年に開設している。
大正12(1923)年、組織改革により貿易部門を分離し、(株)鈴木商店を新たに創設。各支店人事も発表され、大阪支店長には井原五兵衛が就任した。同年、ジャワ・スラバヤでの勤務を終えた砂糖ビジネスのエキスパート・上村政吉が大阪支店に帰任。やがて上村が井原の後任として支店長に昇格するも鈴木商店の破綻に遭遇する。
大正7(1918)年から数年間の鈴木絶頂期の内外支店出張所の総数は、50~70有余を超え、大正15(1926)年においても15支店、42出張所体制を保持していた。
なお、明治42(1909)年に設立された「日本商業」の事務所は、鈴木商店大阪営業所(後に支店)内(2F)に置かれた。