北越東洋ファイバー株式会社
帝国堅紙と日沙商会を源流とする我国で唯一のバルカナイズドファイバー専業メーカー
北越東洋ファイバー(株)は、旧三井系の「帝国堅紙」(東京)と旧鈴木商店系の「日沙商会」(神戸)が昭和9(1934)年に統合して誕生した「東洋ファイバー(株)」を前身とする我国で唯一のバルカナイズドファイバー(塩化亜鉛処理による硬化繊維)専業メーカーです。
「帝国堅紙」は、コットンパルプや木材パルプから作られるバルカナイズドファイバーを初めて国産化し、金属、皮革、プラスチックに代わる幅広い需要を開拓し、神戸にてバルカナイズドファイバー事業の本格化を目指す「日沙商会」と合併して「東洋ファイバー」が誕生しました。
東洋ファイバーは、静岡県富士市で原紙を生産し、隣接する沼津市でバルカナイズドファイバーの製造を行って来ました。平成24(2012)年、北越紀州製紙(株)(現・北越コーポレーション(株))の完全子会社となり、平成26(2014)年、創業80周年を機に「北越東洋ファイバー(株)」へ社名を変更しました。
北越東洋ファイバー(株)の主力製品・バルカナイズドファイバーは、天然繊維素材(セルロース)を原料ベースとする為、紙の持つ特性を有しながら、紙よりも遥かに強靭な性能を持ち、さらに最終処分性にも優れ、そのユニ-クな特性と相まって各方面から注目を集めております。またバルカナイズドファイバー原紙の製造技術、ノウハウをもとに生み出される特殊紙は、樹脂類等の含浸適正に優れ、紙力強度のある加工用原紙として先端業界から高く評価されています。