株式会社IHI
相生と共に歩んだ播磨造船の伝統を引継ぐ
総合重機メーカー
IHIは、石川島播磨重工業が平成19(2007)年に社名変更した総合重機メーカーです。嘉永6(1853)年創業で陸上部門に強い石川島重工業と、明治40(1907)年設立で造船部門に強い播磨造船所が、昭和35(1960)年に合併した石川島播磨重工業の発足は、日本の高度経済成長の幕明けを告げるものでした。
現在、IHIは、相馬・横浜・愛知・相生・呉など全国に事業所を展開し、航空エンジン・宇宙機器・産業機械・ボイラーなど多彩な製品を生産しています。
相生地区は播磨造船所の主力工場が母体となっており、造船・ディーゼル・ボイラーの三工場がありましたが、現在、造船とディーゼルは分社化されて、船舶海洋事業はJMUアムテック、ディーゼル事業はディーゼルユナイテッドになっています。
第一次世界大戦中、鈴木商店の資本によって播磨造船所は日本有数の造船所に成長し、石川島播磨重工業時代、昭和37(1962)年から3年間にわたって世界一の建造量を記録しました。その事業はJMUアムテックに継承され、球状船首や居住区、海洋環境船などを生産しています。
相生には、IHIの鋳造部や、IHIマスターメタルもあり、IHI及び関連企業は相生市の基幹産業になっています。また、平成22(2010)年に新築グランドオープンしたIHI播磨病院は、地域の医療を担っています。