大阪
大坂から大阪へ、明治維新後、経済産業の近代化とともに西日本経済の中心地としての地位を確立
西日本の行政・経済・文化・交通の中心である。都道府県としては、東京都、神奈川県に次いで日本第3位の人口規模を持ち(2010年法定人口)、人口密度は東京都に次いで日本第2位である。県内総生産は、東京都に次いで全国第2位。
中世に「小坂(おさか、おざか)」、「大坂(おさか、おざか)」の名称が登場し、明治に至って「大阪(おおさか)」と改められた。「坂」は上町台地に由来するといわれる。また、「なみはや」の転訛とされる「なにわ(浪速・難波・浪花・浪華)」の古称も、現在に至るまで大阪市街の別称としてよく用いられている。
現在の大阪市の基である大坂の町は、飛鳥時代の難波長柄豊埼宮(なにわのながらのとよさきのみや)や、住吉津(すみのえのつ)難波津(なにわのつ、なにわづ)を起源に持つ港湾都市であり、江戸時代には現在の大阪市中央部を広く町域とする大都市であり、日本経済の中心だったため全国からあらゆる食材が集まり[天下の台所]とも呼ばれるようになった。
大阪は長らく日本の文化の中心地であった京都に近く、古都・副都としての歴史を持ち、また西日本最大の都市として発展したため、独自の文化を築いてきた。食文化や芸能文化が発達した。